


これは、朝書いた日記の続編です。初めて来て頂いた方は、こちらの『キンダー1日体験☆前日』から見たほうが分かり易いと思います。
さて、ルンルン気分でモーテル(住まい)に戻り、ウルサイのが1人減ったので、かねてから計画していた朝一(あさいち)のコインランドリーを実行!
案の定、9時前という事で、『貸切り状態』。これならお転婆な恭湖が好きなだけ飛び跳ねてもだ〜れにも文句を言われないのでウレシイです

**この時ママは、『もしかして、今日は、恭湖が生まれて初めて、ママを独り占めできる日かも...』と思い、何だか無性に恭湖が不憫に思え、洗濯機を回したら、
向かい通りにある『マクドナルド』に連れて行っちゃいました。

恭湖は生まれて初めて、ママと2人っきりで、生まれて初めてのマックの朝食を食べた事になると思う(確か)。
という事で、デラックス何とかというものをオーダーし、量が多いので、2人で食べました。
その後、ランドリーを終えて、家に戻り、洗った物を部屋に干して(ママは未だに乾燥機が苦手な人です。)今度は恭湖のランチを持参で歩の学校の近くにある公園に行きました。
天気が晴れたり曇ったりと、コロコロ変わるので、暑くなると、木陰に逃げるママ。


思いっきり遊んだのか、少し小腹が減ったようで、お弁当を食べていただきました。


すると、どこからともなくリスが現れて、ジ−ッと恭湖のお弁当を観察。
(リス君、すぐ近くまで来ましたよ。)


それにしても、リス君、木から落ちそうで落ちないのが不思議。

恭湖がお弁当をつまんでは遊び場に戻り、テーブルに戻ってはお弁当をつまみ...を繰り返していると、
なんと、歩の学校の高学年の生徒達が現れ、どうも『体育』の授業の様です。

なんだかんだで1時間チョットで公園を切り上げ、モーテルに戻ってママはブログの更新、恭湖はテレビ観賞。
そして、2時40分過ぎになり、「恭ちゃん、歩を迎えに行く時間だからね...!? んッ?」振り返ったママの目に入ったのは、

爆睡している恭湖


よほど疲れたのでしょう。しょうがないので、車までダッコしました。
車の中で起きた恭湖は珍しく癇癪(かんしゃく)を起こす事無く、何とか学校に到着!そして、歩の教室へ直行!
ママは一番乗りだったのですが、急に機嫌が悪くなった恭湖をなだめている内に、他の保護者が現れ、4〜5番手に...

先生が保護者に気付き、教室のドアを開け、保護者の方から生徒の名前のチェック。1家族目、2家族目...みんな学校が楽しかったのか嬉しそうでした。
が、ママの番になって、教室から出てきた歩を見たら、『ウレシイ』とか『楽しかった』というかけらも無く、なんとも『悲しそう』なのです。
ママは一瞬驚きました。

...一体学校で何があったのか???
すぐその場で、歩に聞く事にしました。
ママ:「アユちゃん、嬉しくなさそうだけど、何かあったの?」
歩:「私のバックパックが無かった!」
ママ:「...んッ?」
歩:「私のバックパックが無かったの! 」ものすごく怒っていた。

歩は、あまり人前では取り乱さないのですが、昨日は本当に怒ってた。
ママ:「だって、今日はお昼だけ持ってくればいいから、バックパックは要らないはずだよ。」
歩:「バックパックが無いから、先生達に何回も“歩のバックパックはどこ?”て聞かれたのよ。」
ママ:「エッ!?本当それ?」
歩:「“I don't have my backpack.”(バックパックを持って来てない。)って答えたら、先生は、“You don't have a backpack. So, you DO NOTHING.”(バックパックが無いの。じゃあ、何もしなくていいわ。)って言われた。」
ママ:「...ウッソ。先生が本当にそんな事言ったの?第一、ママ昨日心配で学校に何を持って行くか電話で聞いたんだよ。でも、学校が、ランチだけ持ってきてって言うからバックパックを持たせなかったんだよ。一体何人の子がバックパック持ってきたの?」
歩:「みんな。」
ママ:「エー―――――ッ!!!じゃあ、バックパックを持ってこなかった子は何人いたの?」
歩:「私と小さい男の子の2人。」
ママは、何が何だか分からなくなり、うるさくなって来た恭湖の事もあり、車に戻る事に。パーキングに向かう途中も、
ママ:「アユちゃん、今日は学校で何したの?」
歩:「I don't remember.(覚えてない)」
ママ:「あなた、覚えてないって、今まで教室で何してたの?」
歩:「バックパックが無かったから、覚えてない。」なんとも意味不明なお答え。
ママ:「お外では遊ばなかったの?」
歩:「遊んだ...ママね、外に出たら、先生がみんなに一列に並ぶように言ったんだよ。それからね...それからね...」と話し始めた。
ますます訳が分からなくなったママ。でも、
『一応、バックパックが無くても遊んだみたいだ。』という事は分かったので、もう一度本題を切り出してみた。
ママ:「アユちゃん、それじゃぁ、お友達は、バックパックの中の何を使ったのかなぁ?」
歩:急に顔色が変わり、横柄に「I don't know. Because, I didn't have my backpack!(分かんないよ。だってバックパック持って行かなかったんだもん!)」と怒られた。

車を走らせている間中、先生の言葉がママの頭に引っかかった。
「You don't have a backpack. So, you DO NOTHING.(バックパックが無いの。じゃあ、何もしなくていいわ。)」
帰宅してからも色々と気を使いながらも聞いてみたけど同じ答えが返って来るので、学校に電話してみると、事務の人が出て、先生に伝言を伝えて折り返し先生の方からお電話しますとの事。
30分待ってみるが電話が鳴る気配すら無い。フッと、頭の中で、
『...歩は、あんな事をみんなの前で先生から言われて...ただジッと何もしないで...一体何を思ったんだろう...』
と思った瞬間に、歩がものすごく可哀相になってきて、涙が後から後から流れて来た。と同時に、教育者たるものが5歳の子供相手に何て事を言うのだ!と無性に腹が立ってきた。


少し心の中で『まずい。このテンションで先生と話したら、単に“バカな親”になってしまう。ちょっと落ち着かなくちゃ。』と思い、
申し訳ないが、パパに電話して八つ当たりした。パパは案の定、ビックリして後退したようだ。

パパも、ママの落ち込みようと怒りにみちた説明に、『ヤバイ』と思ったのと同時に、事の一件が信じられないという事もあり、学校にコンタクトした。
5分後にパパから電話が入った。なぜかパパの声は落ち着いていた。
パパ曰く、
ママ&歩は、学校の指示どうり、バックパックを持っていかなかった。
が、大半の保護者が(先生は正解は歩と小さい男の子の他にも何人かいたが、極わずかだそうです。)手元に届いた学校からの指示書をよく読まないで、新学期に必要な道具一式を子供に持たせてしまったようです。しかも今回は、間違った生徒の数の方が圧倒的に多く、学校の指示に従った子供達が逆に間違って見えてしまった...そうです。

バックパックを使った事に関しては、最初はバックパックを教室の裏に保管していたそうです。ですが、学校の終了時間が近付いて来たら、バックパックを持ってきた子供達が、一斉にバックパックを取り出し、中に入っている物で遊びだしたそうです。時間的にも大した事が無かったので、バックパックを持ってきた子たちには自由にバックパックの中の物で遊ばせていたそうです。
先生の話からすると、『歩はとっても楽しい一日を送った』そうです。パパが先生と話した限りでは、先生が「You don't have a backpack. So, you DO NOTHING.(バックパックが無いの。じゃあ、何もしなくていいわ。)」と言ったというのは想像出来ないそうです。確かに学校終了までの最後の5分10分しかバックパックを出してないんだから...歩の『ヒトリヨガリ』みたいです。全く人騒がせな!!
でも、普通じゃないねこの現象は。間違った親の多い事!!ママは、パパから話を聞いた瞬間に、
空いた口が塞がらなかった。(本当にこういう状態になる事ってあるんですね。)
きっと、歩は繊細すぎるのか、日本人的感覚が強いのか、『人と違う事』に羞恥心を感じてしまったようでした。
なので、ママはパパとの電話の後で、歩を呼び寄せて、
ママ:「アユちゃん、バックパックの事だけど、今パパが歩のクラスを担当した先生と話したんだよ。そしたらね、バックパックを持ってきた子達が間違ってて、アユちゃんとか、小さい男の子とか、バックパックを持って行かなかった子達があってたんだって!」
すると、見る見るうちに、歩の悲しげ(殺気もあったように思う)だった顔が、満面の笑みを浮かべて、
『I was right!私は間違ってなかった!』とおっしゃいました。

この子、どうも間違った事が嫌いのようです。まさに、正義感の塊。
これから幼稚園で何が起こるか、先行き不安なママであった。 <完>
ちょっと長々とした日記(というか物語になっちゃった)でしたが、最後まで読んで頂き、有難う御座いました。
歩はもうすっかり昨日の傷心からは立ち直り、今朝も、聞いてもいないのに、恭湖に一生懸命「ママと歩は正しかった」「バックパックを持って来た子達は間違ってた」と説明してましたから。(という事は...やっぱり気にしてたのか。)
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